リンクインバイオの種類|「リンク一覧型」と「投稿表示型」の違いを整理する
リンクインバイオ(SNSのプロフィールをひとつにまとめるサービス)には、大きく分けて2つの種類があります。URLとタイトルを自分で入力して並べる「リンク一覧型」(lit.link・Linktreeなど)と、SNSアカウントを連携して投稿やフォロワー数を自動表示する「投稿表示型」(筆者が運営するLisortなど)です。前者は自由度が高く手軽に始められ、後者は更新の手間がかからず常に最新の状態を保てます。この記事ではこの2種類の違いと、それぞれどんな人に向くかを整理します。
複数のSNSで発信している人が増えるにつれて、「自分のプロフィールページをどこに持つか」という問いが変わってきました。以前はInstagramかTwitterのプロフィール欄だけで済んでいたのが、今はX・Instagram・TikTok・YouTube・noteをそれぞれ動かしているケースも珍しくない。
そうなると、どのSNSのプロフィールリンクに何を書くか、という問題が出てきます。リンクインバイオサービス(リンクまとめサービス)はその解決策として普及しましたが、このカテゴリには実は2種類のアプローチがあります。
リンク一覧型とは何か
lit.linkやLinktreeに代表されるタイプです。アカウントを作り、URLとタイトルを入力してリンクを並べると完成します。
操作がシンプルで、使い始めるまでに時間がかかりません。デザインの自由度も高く、バナーやアイコン、背景色を設定して見た目を整えることができます。lit.linkは登録250万人超の国内最大手で、日本語のサポートも充実しています。Linktreeは管理画面が英語のみですが、機能の幅と分析ツールの充実度で使われ続けているサービスです。
リンク一覧型の強みは、「何を並べるか」を自分で完全にコントロールできる点です。SNSのアカウントだけでなく、ECサイト・問い合わせフォーム・PDF・予約ページなど、何でも置けます。発信とは別に、道案内や申し込みリンクをまとめたい用途にもフィットします。
一方、構造的な限界も一つあります。リンク一覧型は、ページを作った時点の情報しか持てません。「いまこの人が何を発信しているか」は、訪問者が各SNSへ実際に飛ばないと確認できない。
投稿表示型とは何か
各SNSアカウントを連携すると、最新の投稿・フォロワー数・再生数をプロフィールページに自動で取り込んで表示するタイプです。リンクを手で並べるのではなく、SNSの活動状態そのものがページになる。
筆者が開発・運営しているLisortはこのカテゴリに属します。Instagram・X・TikTok・YouTube・noteを連携すると、各プラットフォームの最新投稿が自動で取得され、1つのページに集約されます。投稿するたびにページが更新されるので、管理のために開く必要がほとんどありません。
クリエイター向けのポートフォリオサービスであるPOTOFUも、制作物を整理して見せるという意味では「成果を見せる」に近い発想です。ただしPOTOFUは手動でのアップロードが前提で、SNS投稿の自動同期という概念とは少し異なります。グラフィックデザイナーやイラストレーターのように、制作物のビジュアルをポートフォリオとして整理したい用途に向いているサービスです。
私たちがLisortを作った理由
同じジャンルのサービスを自分たちで作っている立場から、率直に書きます。
リンク一覧型のサービスを使い始めたとき、最初に感じた不便は「ページの情報が古くなる」ことでした。フォロワー数を手動で書き直すのは面倒だし、そもそもリンクを並べただけのページを相手に送っても、「この人は今何をやっているのか」が伝わりにくい。
案件の打診を検討しているブランドや企業の担当者が、クリエイターのプロフィールを見るとします。フォロワー数・どんな投稿をしているか・発信のトーン・扱っているジャンル。こういった情報を得るために、リンク先のTwitterを開いて、次にInstagramを開いて、また戻って……という動線は、問い合わせ前の下調べとしてはハードルが高い。下調べに手間がかかると、問い合わせ自体が減ります。
「プロフィールURLを一本渡すだけで、相手が知りたい情報が全部そこにある」という状態を作りたかった。それがLisortの出発点です。
本人性と信頼性の設計
もうひとつ、私たちが重視したのがなりすまし対策です。
リンク一覧型のサービスでは、他人のSNSアカウントへのリンクを貼ることもできます。それ自体は用途によっては普通の使い方ですが、投稿表示型のサービスで「他人の投稿を自分のページに表示する」ことができてしまうと、実績の水増しやなりすましが起きうる。
Lisortでは、連携した本人のSNSアカウントの投稿しかページに表示されない仕組みにしています。フォロワーの多いアカウントを勝手に自分のページに引き込む、という使い方は構造的にできません。これは機能制限ではなく、意図して選んだ設計です。
プロフィールページの信頼性は、そこに並んでいる情報が本物かどうかにかかっています。数字の正確さと本人性を担保することが、投稿表示型サービスの前提条件だと考えています。
どちらを選ぶか
明確な基準で言うと、こうなります。
リンク一覧型が向いている場合:
- 置きたいリンクが決まっていて、SNS以外のURLも多く含む
- デザインや表示のカスタマイズに時間をかけたい
- 飲食店・サロン・教室など、発信よりも導線整理が主目的
投稿表示型が向いている場合:
- 複数のSNSを並行して動かしていて、活動全体を1ページで見せたい
- 案件相談のたびにメディアキットを作り直す手間を省きたい
- プロフィールを見た人に「今どんな発信をしているか」まで伝えたい
この2軸を意識して選ぶと、「なんとなく有名なサービスを使ったけどうまく機能していない」という状態を避けやすくなります。
SNSのリンクまとめについてもう少し広く比較したい場合は、無料のリンクインバイオサービス比較記事も参考になります。また案件相談を増やすためにプロフィールをどう使うかについては、メディアキットの作り方にまとめています。運営者情報はこちら。
「放っておいても最新になる」という感覚
リンク一覧型と投稿表示型のもう一つの実用的な差は、運用コストです。
リンク一覧型のサービスは、ページの内容を自分で更新し続ける必要があります。フォロワー数が変わったとき、新しいSNSを始めたとき、扱うジャンルが変わったとき。こまめに更新できる人にとっては問題ありませんが、発信で忙しい時期ほどプロフィールページの更新が後回しになるというのは、よく聞く話です。
投稿表示型は、SNSに投稿するだけでプロフィールページが更新されます。Lisortの場合、最初にアカウントを作ってSNSを連携し、生成されたURL(lisort.me/自分のID)を各SNSのプロフィール欄に貼る、という流れで一通り完成します。それ以降は、各SNSで普通に投稿し続けるだけでページが最新の状態に保たれます。
「放っておいても最新になる」という感覚は、使い始めてから気づく違いです。
プロフィールページのゴール
私たちが考えるプロフィールサイトのゴールは、リンクをまとめることではなく、自分の活動を相手に届けることです。
リンク一覧型が悪いわけではありません。手軽に始められるし、目的によっては十分以上に機能します。ただ、「相手に何を届けたいか」を先に決めてからサービスを選ぶと、ページが機能するかどうかの差が出てきます。
リンク一覧型か投稿表示型か。その違いを知った上で選べば、「なんとなく作ったけど使っていない」という状態を避けやすくなります。自分のプロフィールが今どちらの状態になっているか、確認してみてください。
よくある質問
リンク一覧型と投稿表示型、どちらが多数派ですか?
現時点ではリンク一覧型(lit.link・Linktreeなど)が主流です。投稿表示型はまだ選択肢が少なく、筆者が調べた範囲ではLisort以外に同様の仕組みを持つ国内サービスは見当たりませんでした。
投稿表示型に乗り換えると、今のリンクは引き継げますか?
サービスによりますが、多くの場合はリンク一覧型で貼っていたURLをそのまま投稿表示型のページにも追加設定できます。SNSの連携(OAuth認証など)は別途、新しいサービス側で行う必要があります。
両方のタイプを比較して具体的なサービス名で選びたいのですが
lit.link・Linktree・POTOFUなど10サービスを横断して比較した記事を「リンクまとめサービス比較10選」にまとめています。あわせてご覧ください。