エンゲージメント率の計算方法|3つの計算式と業界別の目安
エンゲージメント率の計算式は主に3種類あり、「(いいね数+コメント数)÷フォロワー数×100」というフォロワーベースの式が最も手軽で広く使われています。より実態に近い数字を出したい場合は、リーチ数やインプレッション数を分母にした計算式もあります。この記事では3つの計算式の違いと、業界・フォロワー規模別の目安をまとめます。
エンゲージメント率とは
エンゲージメント率とは、投稿がどれだけ反応を得ているかを示す指標です。いいね・コメント・保存・シェアなどの合計反応数を、フォロワー数や表示回数といった母数で割って算出します。
フォロワー数が同じでも、実際にどれだけ反応があるかはアカウントによって大きく異なります。案件を依頼する企業側は、フォロワー数だけでなくこの数値も判断材料にすることが増えています。
3つの計算式
1. フォロワーベース(最も一般的)
エンゲージメント率 =(いいね数+コメント数)÷ フォロワー数 × 100
もっとも簡易的で、フォロワー数さえわかれば誰でも計算できます。メディアキットで数字を示すときにも使いやすい式です。ただしフォロワーのうち実際にその投稿を見た人の割合はわからないため、大まかな目安として扱う必要があります。
2. インプレッションベース(より正確)
エンゲージメント率 =(いいね+コメント+保存+シェア)÷ インプレッション数 × 100
インプレッション数(投稿が表示された回数)を分母にすることで、「実際に見た人のうちどれだけ反応したか」がわかります(keywordmap.jp、2026年、出典を2026年8月4日に確認)。フォロワー数に依存しない分、より実態に近い指標になりますが、インプレッション数はインサイト画面を見られる本人しか確認できません。
3. リーチベース
エンゲージメント率 = 反応数 ÷ リーチ数(投稿が届いたユニークアカウント数)× 100
インプレッションが「表示された回数」なのに対し、リーチは「届いた人数」です。同じ人に複数回表示された場合の重複を除いて計算したい場合に使われます。
どの式を使うにせよ、比較するときは同じ計算式で揃える必要があります。フォロワーベースとインプレッションベースの数字を混在させて比較すると、意味のない比較になります。
業界別・フォロワー規模別の目安
Instagramのエンゲージメント率の目安(keywordmap.jp、2026年、2026年8月4日確認)は次の通りです。数値はインプレッションベースの計算式に基づく目安とされています。
| 業界 | 1万人未満 | 1万〜5万人 | 5万〜10万人 | 10万人以上 |
|---|---|---|---|---|
| 美容・コスメ | 2.6% | 2.1% | 1.2% | 1.0% |
| 飲食 | 2.6% | 3.2% | 3.1% | 2.1% |
| 旅行 | 4.4% | 4.7% | 3.9% | 2.9% |
| ファッション | 2.1% | 1.6% | 0.9% | 0.6% |
| メディア | 6.3% | 2.0% | 2.2% | 1.4% |
見て分かる通り、フォロワー数が少ないアカウントほどエンゲージメント率は高くなる傾向があります。フォロワー100人以下のアカウントで50%を超えることも珍しくありません。この傾向があるため、フォロワー数が大きく異なるアカウント同士を単純比較するのは適切ではありません。同程度の規模、同じジャンルで比較するのが妥当です。
計算するときに気をつけること
複数投稿の平均を使う。 1投稿だけで判断すると、たまたまバズった投稿や逆に反応が薄かった投稿に引っ張られます。直近10〜30件程度の平均を使うと実態に近づきます。
投稿形式ごとに分けて考える。 フィード投稿・リール・ストーリーズでは反応の傾向が異なります。形式を混ぜて平均を取ると、どの形式が実際に強いのか見えにくくなります。
同じ計算式で継続的に記録する。 一度きりの数字より、同じ計算式で毎月記録した推移のほうが、実際の変化を把握しやすくなります。
メディアキットでの使い方
エンゲージメント率は、案件を依頼する企業側がフォロワー数と並んでよく確認する数字です。すでに「メディアキットの作り方」でも簡易的な計算式を紹介していますが、本記事でより詳しい計算式と目安をまとめました。メディアキットに記載する際は、どの計算式を使ったかも一言添えておくと、担当者が数字を正しく解釈しやすくなります。
数字の信頼性そのものが問われる場面では、「フォロワー数の水増し・なりすましを見分ける方法」も参考になります。エンゲージメント率の極端な低さは、水増しを疑う一つのサインでもあります。
よくある質問
エンゲージメント率は何%あれば良いとされますか?
ジャンルとフォロワー規模によって目安が異なります。上の表を参考に、同程度の規模・同じジャンルのアカウントと比較してください。
インプレッション数やリーチ数は誰でも見られますか?
投稿したアカウント本人(インサイト画面にアクセスできる人)しか確認できません。第三者はフォロワーベースの簡易計算にとどまります。
フォロワー数が少ないとエンゲージメント率が高く出るのはなぜですか?
フォロワーとの距離が近く、投稿を見た人のうち反応する割合が相対的に高くなりやすいためとされています。規模が大きくなるほどフォロワー全体との関係性が薄まり、率は下がる傾向にあります。
エンゲージメント率は、フォロワー数だけでは見えない「実際の反応の強さ」を示す指標です。案件相談や自分の発信の振り返りに、定期的に確認する習慣をつけておくと変化に気づきやすくなります。運営者情報はこちら。
※本記事の数値は執筆時点(2026年8月4日)に公開されている情報に基づきます。